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2008年10月21日 (火)

タックスリターン (e-Tax) について

オーストラリアで会計士として独立開業した私が、みなさんにお役に立ちそうな、会計、税金、経済、投資などににまつわる情報をお届けしたいと思っています。

気軽に読んでいただける身近な情報を中心にお届けしたと思っておりますが、お察しの通り、オーストラリアの会計法、税法はとても複雑で個々の方の状況 (ビザの種類、家族構成、収入のレベル、職種など)により、税率をはじめとする条件が異なってきます。

ここでの情報は、General information(一般的な情報)と理解していただき、実際に確定申告(タックスリターン)を行う際や、決算処理を行う時点で、みなさんのバックグラウンドをよく理解しているご担当の会計士、または税理士の方にご相談ください。

さて、今回は e-Tax についてお話します。

近年、ATO(Australian Taxation Office)国税局が運営するウェブサイトから、個人の確定申告(タックスリターン)を無料で申請できる仕組みができ (e-Tax)、大変便利になってきています。

しかし、オーストラリアでのタックスリターンの仕組みをよく理解している方にとっては、素晴らしいシステムなのですが、申請内容を理解されていない方や、初めての方にとっては、質問の内容が大変難しく、よく分からずに Yes, No の回答をしてしまうことで、誤った申請をしてしまい、びっくりするような課税額を要求する通知が来てしまった、というケースもたくさん見てきました。(もちろん修整申告は可能です!)

また、計上可能な経費、申請可能な手当てなども知識が無いと、当然申請を漏らしてしまうことになります。計上不可の申請については、確実に却下されますが、漏らしてしまった手当ては、残念ながら付け加えてはくれません。

とても便利な e-Tax ですが、初めての方、また内容をよく理解できない方は是非専門家に相談し、まず申告の内容を理解した上で、翌年からのチャレンジをお勧めします。

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