ご好評にお答えし(笑)、仕事の探し方の続きです。今回は私の場合をお話します。それぞれの方の強みや経験などとは違うと思いますので、状況は違うと思いますが、一応参考になれば、と思いお話します。
私は大学在学中は、会計税務に関しては全くの未経験者でしたが、卒業1年前にブックキーピングの仕事を頼まれ、MYOBを購入しその会社の経理のオンライン化に携わりました。これは偶然友達から頼まれた仕事だったのですが、就職には本当にプラスになったと思います。大学のアサイメントではクイックブックを使用したので、この仕事でMYOBを使い、まあ一応オーストラリアで一般的に使われている会計ソフトに対する知識と経験を得ることができました。
経理の職種にしても会計ソフトが使えるというのは必要不可欠な要素ですし、会計士にしても、少しでも他の候補者と比べアドバンテージが欲しいところなので、ブックキーピングの経験は絶対役に立ちます。大学のアサイメント程度では、実績にはなりませんので、是非知り合いでビジネスを持っている方などがいたら頼み込んででも試してください。
私も大学で漠然と会計を学んでいましたが、やはりアカデミックな知識と実務の知識がつながって初めて役に立つんだ、と実感しました。
そのほかに私が卒業前にしたことは、もうすでに現役で会計士事務所で働いていらっしゃる日本人会計士さんにお時間を割いていただき、お会いして業界の現状やその方がどうやって現職を手にされたかなど質問したりしました。現実の厳しさを教えていただきましたよ。
また知り合いで旅行会社を経営されていた方にも頼み込み、ワークエクスペリエンスをお願いしました。大会社の内部で会計を統括するオージーの社内アカウンタントの方の下で、少しの期間でしたが、毎日の業務を見せていただいたりしました。このときは自分の実務能力のなさを思い知りました。でもこういう経験がもっと勉強せねば、という努力の気持ちにつながったんだと思います。
これが卒業半年前くらいのことです。
しかし、卒業後どの求人を見ても、大卒の新人なんて雇ってくれるところは滅多にありませんでした。私も随分履歴書を送りましたが、返事が来たことは一度もありませんでした。運がよければ、残念ですが、、、という手紙が来る程度です。そして彼らは、あなたの履歴書を保管し、次回求人があった場合は考慮させていただきます、と言いますが、これは真っ赤なウソです。ほとんどの事務所は古い履歴書を再度開くことはありません!
ですから、あそこの事務所は以前出したから、、、と思わずに、求人がある度に何度でもチャレンジすべきです。
卒業後、とりあえず翻訳のアルバイトなどの仕事を単発で請けながら、大学の就職活動サポートやネットワーキングセッションなどに随分参加しました。会計学卒業生を対象にしたネットワークセッションに参加したときは、ローカルのいくつかの事務所の担当者が参加していましたので、積極的に話かけ、面接につなげることができましたが、仕事を得るまでには至りませんでした。
本当に会計士事務所での仕事は見つからないな~。どうしようかな、、、考えていたころは、いきなり独立してブックキーピングビジネスを始めようかとも思っていました。ブックキーピングの需要はとても高かったからです。
でもやはり会計士という希望が捨てられず、毎週新聞の求人広告は欠かさず見ていたところ、(そうまだオンラインよりも、新聞の時代でした!) Japanese Qualified Accountant (日本人の公認会計士) 募集の広告を見つけたのです。え~と驚き、でも~卒業したてで全然 Qualified 公認ではないんですが、、、、え~い、とにかく当たって砕けろ、と自分の経歴、カスタマーサービススキル、ブックキーピングスキル、そしてとにかく私は仕事ができます!!という履歴書を送りました。
すぐ電話がかかってきて、即面接、即採用が決まりました。自分でも、えっこんな簡単に決まるんですか?っていう感じでした。実は求人枠に対する採用ではなく (当然!) 他のスタッフが退職することが決まっていたので、その彼の後任に決まったのです。
本当に人生タイミングだな、と思いました。卒業後3ヶ月くらいのことでした。
最後に私が考える会計士就職のためのキーファクターをまとめてみます。
- ネットワーキング (結構知り合いのツテ、コネで就職が決まる世界です。とにかく業界に知り合いを増やし、求人情報をつかむ)
- 経験 (会計の経験に限らず、サービス業、事務系、どんな経験でもないよりマシ、でも特に役に立つのはブックキーピングやタックスリターンの経験)
- コミュニケーション能力 (どんな仕事にも欠かせないスキル、特に外国人であれば、第一条件です)
もうすでに会計学を卒業し就職が決まらない、という方は、会計事務所以外の選択も視野に入れてみてください。前述した社内経理でも十分役に立つ経験になります。2年も社内経理を担当すれば、履歴書にしっかりと Internal Accountant として経歴が載せられますので、経験がない他の候補者と差をつけることができます。
ここで注意すべきことは就職先が無いからと、関係の無い職種に就くこと。会計士を目指すのであれば、やはり目標をしっかり見据えて将来役に立つ業種に就職することをお勧めします。
エラそうなことを書きましたが、私も卒業半年前まで真剣に就職のことを考えていませんでした。なにせパートタイムで7年も学生してしまっていたので、、、でも同じ会計学の学生さんがこれを読んで少しでも就職プランニングを始めるきっかけになれば、と思います。
お付き合いありがとうございました。頑張りましょう~。
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