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2009年7月10日 (金)

キャピタルゲイン税監査

知り合いの方が経営する会社、一昨年度ゴールドコースト郊外の2ヘクタールの土地にあったヘリポート付きの豪邸を売却いたしました。

数億円で買った物件を最終的に数億円 (約2倍) で売却したのですが、その間、関連会社へ賃貸に出していたり、売却にあたってリノベーションしたり、、、といろいろ会計上にも動きがあり、最初は売却があった期の GST監査が入りました。

BAS (Business Activity Statement) をたかがGST申請と思っておられるかも知れませんが、Unusual Activity (不審な取引) などは全てここから探知されているのですよ~。(他にもいろいろ pick up される箇所はありますけどね) とにかく、物件売却にあたり、ドカンと数値が上がりましたので、ピピっとATO 国税局のチェックリストに上がってくるわけです。

GST監査については、必要書類を全て提出し、取引の内容を公開し、簡単にクリアーしたのですが、、、

それから1年後、今度はキャピタルゲイン税 (土地、物件、株などの売却益税) に関わる監査が始まりました。目を付けられるととことん監査されてしまうのですよね。

しかし、この会社の節税対策については夫と共同で、かなりの時間を費やして会計、税務面からも、法的にも完璧な手段にて税金を最低限に抑えてきました。外国居住者に対する源泉徴収税、オーストラリア居住者に対する源泉徴収税、GSTなど必要な税金は全て収め、キャピタルゲイン税はほとんど $0 になるようしっかりタックスプランを立て実行していたのです。

キャピタルゲイン税に関する監査は期間約6ヶ月にも及び、提出した書類も数え切れず、、、しかし、会社役員からのローン、ローン利息についても全て契約書を作成した上で Register までしてありましたので、完璧でした。。。会社のタックスリターンについては多少タグに問題があることは事前に理解していましたが、それを修正しても納税義務はないことには自信がありました。

先日監査終了の最終レポートが届きました。

We have completed our recent capital gain tax audit of XXXX pty ltd. 中略 While there are some discrepancies, we will not be amending this income tax return as the resulting changes outlined above will not result in any tax refundable or payable.

予想通りのレポートでした ! 無事一件落着です。

私は少ない会計士としての経験の中でも、妙に多くの監査を経験してきております。

  • Income Tax Return Work related expense Audit 個人タックスリターンの経費に対する監査
  • GST Audit 消費税監査
  • Cash Audit 現金取引監査
  • Employer Obligation Audit 雇用者監査 (源泉徴収税、スーパーアニュエーションなどに関する監査です)
  • Industrial Relations Audit 被用者登録監査 (従業員をキチンと登録し最低賃金を支払っているかなどの監査、これは国税局の管轄ではなく Industrial relations 管轄です)
  • Capital Gain Audit キャピタルゲイン監査 (物件または株などの売却益税に関する監査)

改めてリストするとすごいですね。いろいろあります。

私が担当をさせていただいている顧客の皆様については事前に証明責任についてじっくりお話させていただきますし、私が ? と思う数値についてはキッチリと確認を取り、Compliance コンプライアンスを徹底していきます。したがって、監査なんて怖くな~い状態にさせていただいております。

しかし~、現存のお客様でなくても、監査対応業務も承っておりますので、お困りの方がいらっしゃったら是非ご連絡を。。。

宣伝になりました。あしからず。

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